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- ▶昼間賢『ポール・ブレイ 即興の時を求めて』
- ▶津田貴司・福島恵一『音響・環境・即興 松籟夜話――〈耳〉の冒険』
- ▶『日めくりジャズ365 2026年版』
- ▶『超ジャズ 杉田誠一著作・写真集』
- ▶『日めくりジャズ365 2025年版』
- ▶岡島豊樹『古典邦楽十吋盤のすすめ』
- ▶『日めくりジャズ366 2024年版』
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- ▶岡島豊樹『地中海ジャズの歴史と音盤浴案内』
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- ▶岡島豊樹『東欧ジャズ・レコード旅のしおり』
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- ▶細田成嗣=編『AA 五十年後のアルバート・アイラー』
- ▶自由爵士音盤取調掛『日本フリージャズ・レコード図説』
- ▶津田貴司=編『風の人、木立の人』
- ▶『ハリー・スミスは語る 音楽/映画/人類学/魔術』
- ▶ジョン・コルベット『フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き』
- ▶hikaru yamada hayato kurosawa duo 『we oscillate!』
- ▶大里俊晴『間章に捧げる即興演奏』

ハリー・スミス講義録 ナローパ大学の宇宙誌
編者 レイモンド・フォイエ
訳者 工藤遥
四六判上製:384頁
発行日:2026年5月
本体価格:3,300円(+税)
ISBN:978-4-910065-19-9
▼目次
●編集前記(レイモンド・フォイエ)
●序文(ピーター・ランボーン・ウィルソン)
●ナローパのハリー・スミス(ダイアン・ディ・プリマ)
●第1講 無名性の合理性
●第2講 自己言及は可能か?
●第3講 オールド・エイジとニュー・エイジ
●第4講 音楽とフィルム
●第5講 ネイティブ・アメリカンの宇宙(Ⅰ)
●第6講 ネイティブ・アメリカンの宇宙(Ⅱ)
●第7講 宇宙誌
●あとがき ハリー・スミスの錬金術と魔術に関するいくつかの注釈(チャールズ・スタイン)
●訳者あとがき
●講義配布資料
訳者:
工藤遥(くどう・はるか)
1986年生まれ。東京藝術大学大学院音楽研究科修士課程修了(音楽文化学)。訳書に、ジョン・コルベット『フリー・インプロヴィゼーション聴取の手引き』(カンパニー社、2019年)。
画家、映像作家、音楽学者、人類学者、魔術師、詩人、言語学者、哲学者、錬金術師、蒐集家、浮浪者——20世紀アメリカが生んだ最狂の野生思考=ハリー・スミス。
1988年から1990年にかけてコロラド州ボウルダーのナローパ大学で行われた講義を録音テープから忠実に書き起こし、言い淀みも、言い間違いも、突然の中断も、脱線も、沈黙も、咳すらも編集することなく、ハリー・スミスの思考を剥き出しのまま記録したドキュメント。加えてさまざまな文献から抜粋コピーされた講義配布資料(計104ページ)をそのまま収録。
何一つ説明せずにうねうねと蛇行する語りが、「知識」を単なる情報としてではなく、世界と自己を変容させるための実践として提示する。一般的な講義の形式を著しく逸脱し、本人すらも何かに巻き込まれていく思考の痕跡。自由詩のようなレイアウトが「意味」を分解し、すべてが読者に委ねられる。
「講義は詩として体験できる。いや、できない理由があるのか?」
(本書「序文」より)
「てんかんの前兆/人身供儀の生態学的理由/食人/異なる時代における車のクラクションの音程の違い/旧石器時代の地殻衝突/洪水と「洪水」/ヴードゥー教の憑依/民族食文化に関する不都合な情報/ある科学的発見の不都合な含意/死者との接触/危険、偶然、脅威の瀬戸際での、そしてその瀬戸際を踏み越えたところでの人生、およびそうした冒険によってのみ得られるエネルギーの追求/真実の原理そのものへの呼びかけ、そして同時にそれを揺るがすものでありながら、抑圧され征服された人々の中に体現される真実の領域への誠実な配慮/儀式的な損傷/瘢痕文身/儀式的役割の逆転/境界越え/他虐と自虐/猥褻(儀礼的・非儀礼的)/極限の肉体状態(飢餓、睡眠不足、恍惚の舞踏、幻覚剤、集中)/極限的秩序の事例(儀礼的、範疇的、分類学的)/子供の遊びの不気味な性質/人類の終焉/悪魔学/ネイティブ・アメリカンの発煙信号/スラム街における笛の合図/儀礼的ゲームとしての共同体間抗争/恐怖の通過儀礼/棒の力……」
(本書「あとがき」より)